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【アトリエ journal】HIROY GLASS STUDIOさん工房取材 No.2「美しいうつわができるまで」

2017.06.07アトリエ取材

こんにちは。家主のmitsuyamaです。

いつもご覧いただきまして誠にありがとうございます。

雨がたくさん降る季節になりましたね。

家主は雨が好きです。雨の日に、雨音のCDを流して2倍楽しむほど。(おかしいといわれます…)

さて今回のHIROY GLASS STUDIOさん工房取材  第2弾は、うつわができる工程をご紹介です。

 

動きやすい広々としたスペースの工房には、ほとんどが作家である花岡 央さん(以下、ヒロイさん)の手作りだという溶解炉や徐冷炉などが設置され、ベンチや道具もしっかり整っていました。

また、作家活動のほかに、こちらの工房ではガラス体験や会員さん向けなどのスクールも開講されています。

花岡夫妻にレクチャーしてもらえるなんて、すごい贅沢☆

 

 

さて、HIROY GLASS STUDIOさんの作品の手法ですが、主に吹きガラスで作られます。

取材時も多忙の中、ヒロイさんは丁寧に実演してくださいました。

実演作品は、人気シリーズである地元岡山県のお米を入れ込んだというGRICE(グライス)シリーズのグラスです。

まずは、棒(吹き竿)にガラスを巻きつける種取り。

種取りがうまくなるにも3年かかるという。

 

そして、ブローといわれる息を吹き込む作業に入ります。

それにしても、素手ってすごい・・・

 

ブローをした後は、アルミ製の型に押し当て、まるで鎬(しのぎ)模様をカンナで入れたような形に変身。

ヒロイさんは、どこにいても常にくるくる~ くるくる~ と、竿を回し続けます。まるで息をするように自然に。(普通はできない….)

 

また軽くブローをして、底を整えたら次はポンテ取り。

吹き竿からポンテ竿に付け替える作業です。これをすることで、次に作品の口元になる部分を広げる作業ができます。

二人がかりで作業するのが一般的だというこのポンテ取りを、ヒロイさんはいつも一人でされるとのことで。

 

そして、不要なガラスはヒロイさんの愛用バサミでカット。

ガラスが柔らかい時だからこそできるチョキチョキ。

日常では見慣れない光景ですね。

 

作業の終盤は、グラスの飲み口を道具を使って広げていきます。

ガラスは約500℃ほどになると冷め割れを起こし、約700℃でもう自由に動かないそうです。

そのため、このように口元を広げては炉で温め… と、ベンチと炉を何度も往復されます。

 

ゴウゴウと赤くなった炉は、内部が1200℃はあるという。その前に立ち、火傷するぎりぎりの距離をとり、

「熱さに恐れて竿の後ろ側を持つとうまくいかない。何回もやけどを繰り返すと恐怖心は取れていくんです。」

とおっしゃるヒロイさん。( ゚д゚)

【触れながら作る】ができない高温のガラスとのギリギリの対峙。

やっぱり素手にびっくり・・・

 

それから、丸パスをつかって一瞬でサイズを合わせていく動きの速さは、

定番品として同じ形を作り上げる確かな技術です。

 

最後にガラスを竿から切り離したら、作品をバーナーであぶって整え、徐冷炉に入れて少しずつ冷まします。

この炉は、作品が旅立の前にゆっくりくつろぐお家みたいに見えました。

 

ここからは、道具についてたくさん教えていただきました。この話はまた今度に。

 

これが手作業なのか?!と驚くほどの精度。

 

本来、分業が多いという吹きガラスの制作工程を、ほとんど一人で行うヒロイさん。

ひとつができるまでの時間はあっという間でしたが、これは経験による感覚のなせる技。

貴重な見学、ありがとうございました!

photo by On apartments.
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次回からの【アトリエjournal】もHIROY GLASS STUDIOさんの工房取材です♪

<journalスケジュール>(仮)

No.3 ヒロイさんの大切なもの

No.4 雅子さんの大切なもの

No.5 人気シリーズrenの制作について

次回もお楽しみに♪

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▲HIROY GLASS STUDIO 花岡 央さん、雅子さんご夫妻 photo by HIROY GLASS STUDIO

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