家主日記

On apartments. Gallery バックナンバー

2019.02.23item, news

【No.10】2019.7/14-8/30
中園 晋作『余白を楽しむうつわ』展 


–まっすぐなうつわ–
オンアパートメントのオープン前からお声を掛けさせていただいていた中園さん。
とうとう仮想アパート308号室に入居してくださいました。

彼がつくる作品は、丁寧に成形と削りを施されていて、しなやかで触ってみたくなるまっすぐなうつわです。また、独自の施釉方法によって表現される細かい表情は、まっすぐ伸び、釉の景色を七色にする。ずっと眺めていたくなります。
–うつわはキャンパス、余白をたのしむ–
うつわをキャンパスに見立てて制作をされるという中園さん。うつわのどこを見ても美しい釉が施され、その上に盛るお料理をいっそう際立たせる。適度な量を盛り、美しい景色も一緒に楽しんでほしい。


 

【No.9】2019.7/7 -8/11
HIROY GLASS STUDIO 『GRICEシリーズ』展 

ガラス作家 ヒロイグラススタジオさんの熱い夏に涼しいグライスシリーズをピックアップし、ご紹介いたします。
炭にしたお米(未熟米)を発色材の一つとして、ガラス原料と共に高温で溶かし込み発色させた淡い青色のオリジナルガラスです。溶かした直後は泡が多いため、約3日かけて微泡になるよう調整しておれらます。

–グライス誕生秘話–
工房を開いた岡山県の実家の地には、かつて「旧 閑谷(しずたに)学校」の運営を支えるための学校田がありました。その地でヒロイさんのご両親がお米を作り続けておられたのですが、ある年は大変な不作で未熟米が多く、ご両親は落ち込まれたという。何とか元気付けたいという想いに「地元とつながるガラス作品を作りたい」というヒロイさんの願いが重なり、お米をガラスに溶かした淡青のガラスが生まれたというわけです。

※旧 閑谷(しずたに)学校」:1671年~、9区画に等分された農地を8軒の農家が各1区画を耕作し、残り1区画を租税として共同で耕作していました。その租税を納める先が、日本最古の庶民のための学校といわれるこの「旧 閑谷学校」。学校の運営と子供の学びを支えていました。
※引用:「お米が溶け込んだ青いガラス GRICE」ヒロイグラススタジオ リーフレットより


 

【No.8】2019.5.15-
mushimegane books.『貫入とコンポート』展 

むずかしいことは考えず、釉薬と土の調合を変えて貫入のうつわが出来たというmushimegane books.さん。全体に細かく入った貫入によってどの角度からも楽しむことが出来ます。

今回は人気のコンポートを中心に貫入シリーズを大変人気のフラットプレートと共にご紹介です。


【No.7】2019.04.06-
陶芸家 上野 剛児(うえの つよし)
『育てるうつわ、ともに生きるうつわ』展

—力強く美しく—
香川県東かがわ市に「火の谷窯」を築窯され、南蛮手の焼きしめを中心に活動されている上野さん。
うつわの景色は自然と対峙した跡が見られダイナミックさを感じる一方で、作品の仕上げ方がとても細やかで美しい。
薪窯での焼成は、薪をくべ炎と向き合い焼き上げます。
そして窯の中で自然に舞って降りそそぐ薪の灰によって作られる自然釉でその美しさを表現します。

ダイナミックで不均等、ごつごつした味わいも薪窯作品の面白さと言えますが、
上野さんの作品はそこに繊細さがプラスされて力強くてとても美しい。

 

—家族みたいなうつわ—
上野さんのうつわを手に取ると、まずどんな料理を盛ろうかワクワク楽しみになる。
日常に溶け込み、食卓になくてはならないうつわになっていく。
使い手に寄り添い、使っていくほどにうつわの色合いも深まり愛着が湧く。
そこに佇んでいるだけで安心できて、うつわも家族の一員になっていく。それが上野さんのうつわなんです。


【No.6】2018.11.01-
木工作家 日の出製作所 / 蜷川 やすし(にながわ)
『素直に楽しむあそび』展

—日の出さんの代名詞である独楽(こま)—
大阪府東大阪市に工房を構える日の出製作所 蜷川きよしさん。
関西を中心にイベントに多数出展されており、やはり出展時の代名詞は彼の作り出す独楽(こま)である。
独楽の絵付けができるワークショップもとっても人気で、とにかく懐かしいのに新しい。
ひとつひとつ丁寧に削り出して作る独楽はいろんなカタチを用意している。
やれ何かするとすぐゲームゲームという時代において、子供たちが独楽と対峙する姿はやはり愛おしい。
そして何より大人も夢中になる。買って帰ったその独楽がお客様の生活の一部となればいいなと思うのです。

 

—作品は手のひらの宇宙—
日の出さんが生み出す作品は、手のひらの宇宙である。
外語大学を卒業後、あえて小さい作品を作りたくて木工の学校に通ったという。
家具やカトラリーなどにまず憧れそうなのに、彼は子供も大人も心躍るような木工の遊び道具を中心に作っている。
いつか大きな作品をお作りになるかもしれませんが、独楽や積み木、コーヒーメジャー、仕掛けのある玩具など、
今は手のひらに乗るサイズの作品をたくさん生みだしている。ときに職人で、ときにアーティストで、
ときに発明家のような日の出さん。これ作ったらどうなるかな、これ作ると面白いかなと、
日の出さんの手からたくさん作られていく。それはまるで無限の宇宙のように。

 

—「洗練」を禁じながら面白いものをつくりたい—
『洗練された表現(=おしゃれ)はみんな好きだと思うし、もちろん自分自身も洗練されたものは好き。
だけど洗練された表現に関係なくものを作っている人の作品を見るとそれが何よりも格好良く、ものとして愛おしい』という。
だから彼は「洗練」と真逆のほうへ行く。でも自分を出しすぎると格好悪くなり過ぎるから、
丁度いいところの自分で表現してただ面白いものをつくりたいという。
「洗練」や「おしゃれ」とは、はっきりした形のない概念ではあるが、世の中がそういう表現で称賛するニュアンスはなんとなく理解できる。
「洗練」を禁じながらも、ときどき歩み寄ったりして、奥から湧き出てくる日の出さんらしい表現で、作品に触れた人を幸せにしている。

「ない時よりもあるほうがもっと楽しい」で溢れる作品たち。
いつかそばにあることが当たり前になるそんなさりげなくて温かい存在。


【No.5】2018.5.21-
陶芸家 打田 翠(うちだ みどり)
『一瞬との出会い』展


岐阜県瑞浪市に工房を構える翠さん。壺や大鉢など大きな作品も多く制作し、毎年たくさん個展も開催されておられます。今回は、日常使いできるうつわや花器を中心に掲載させていただきました。

翠さんが生み出すうつわは、腰元から口元にかけての厚みが絶妙で、自然な姿に完成しながらもとてもよく考えられている。作品の焼成についても、もみ殻に埋めて焼き、熱いうちに窯から出して炭化・急冷させ一瞬を極める。
彼女の作品は美しい芸術品ともいえます。芸術品というと日常の暮らしからはとても縁遠い世界に思えますが、気に入ったうつわが食卓に一つずつ増えていくこと、そのうつわに美味しい料理が盛られること、美しい花を生けられることなどには満足感があり、気がつかないうちに日々の暮らしに変化が現れることも。
翠さんの作品の曲線美やうつくしい景色には、土・水・火といった自然そのものと向き合った力強さを感じながらも、この日常に違和感なく寄り添うことができる「さりげなさ」も持ち合わせているうつわなんです。

作品の意味など深く考えないで、ぜひいつもの食卓に出したり眺めたりして、彼女が生みだす美を日常の中で、のんびりと感じてほしいと思います。


【No.4】2017.10.27-
teori works(テオリワークス)
『常識にとらわれない裂き織りバック』展


ひとつひとつ丁寧に織り上げられ、細部にいたるクオリティの高さとそのデザイン性により、常識から解放された品格やモダニズムさえ湧き出ています。シーンを選ばずどこへでも連れて行けるひと品です。どこにもない、見たことがない、個性のかたまりのようなバックをあなたのお手元にも。


【No.3】2017.9.22-
革作家 sew(ソウ)
『永く愛する、革小物とパラフィン帆布』展


丁寧に作りこまれたシンプルで優しさ溢れる仕上がりは、手に取るだけでほっこりします。


【No.2】2017.5.31-
ガラス作家 HIROY GLASS STUDIO(ヒロイグラススタジオ)
『–花岡 央 はなおか ひろい–』展


影まで演出するガラスのうつわ


【No.1】2016.11.1-
HIROY GLASS STUDIO × mushimegane books.
(ヒロイグラススタジオ×ムシメガネブックス)
『ひかりとつながる』展


互いに<ひかり>に関係が深く、個性を響かせながらも何か共有する
陶器・ガラスの異素材のお二人が共演してくださいました。
まるで作品から光を放射するように影まで演出するHIROY GLASS STUDIOさんの[ren]シリーズ。そして、光にうつわを透かすとお月さまのように高台が透過するmushimegane books.さんの[お月見碗]シリーズ。光を受けて美しさがどんどん増してゆく景色をご覧ください。