家主日記

On apartments. Gallery バックナンバー

2019.02.23news

【No.18】2020.4/1- 「潔いライン table ware&accessory」展


KODAMA TOKIは、小玉清美さんが石膏型で制作する磁器のうつわとアクセサリー。金彩やプラチナ彩で縁取られたライン。細く引いた一本のラインはとても潔い表現です。使用する土、無釉を思わせる薄く施された釉薬、あえて表に出るよう考えられた茶色の鉱物。どれもシンプルな景色の中に彼女の深いこだわりが散りばめられています。圧倒的な存在感を放つ大ぶりアクセサリー、そして食卓をカッコ良く演出してくれるだけでなく和洋中なんでも楽しめるうつわ、どちらも集めたくなる作品です。

 


【No.17】2020.3/15の- 「食事を楽しむフラットプレート」展


No.17の仮想展示では、当仮想アパートメント201号室のmushimegane books.さんのフラットプレートを中心にご紹介致します。
なかなか数量を入荷できないmushimegane books.さんの人気フラットプレートですが、今回は数量・種類ともに皆様にいつもより数多くご紹介できますのでぜひご覧ください。
お客様のおもてなし、朝食・昼食・夕食、おやつ時間などいつの時も素敵に食卓を彩ってくれます。主役のお料理を引き立たせ、がっつり盛っても良し、ちょこんと少しだけ盛りつけてうつわの余白を楽しんでいただくのも良しの大活躍プレートです。同じ種類をまとめて買われる方や違う種類をいろいろ集める方も。

 


【No.16】2020.2/23- 「視線を集めるアクセサリー」展

不思議なカタチは、世界中のテキスタイルや、植物や生き物の図鑑を参考にしたARROさんの空想上のデザインなんだそうです。そして大ぶりサイズなのにずっと着用していても疲れにくいのも嬉しい。ブランド名の”ARRO”は矢印や矢を意味する”ARROW”から名付けられています。立体で自由な表現が特徴的なアクセサリー、圧倒的な存在感で矢印がそこに向いたようなたくさんの視線を集めてくれます。


【No.15】2020.1/23-2020.3/30
『ジべ アドゥベ クレアーション ドゥプュイ1993 ジャンバティスト・アスティエド・ヴィラット
』展

芸術品とも言える白い造形美、ジべ アドゥベのうつわをご紹介致します。
パリで採れる黒土。それが透けて質感を生み出すうつわの表情は、ジべ アドゥベはもちろん、アスティエや旧ルギャール特有の美しさです。

ヨーロッパの洋食器ブランドは、例えば1710年創業のドイツのマイセンなど歴史が300年などということは決して珍しくありません。そんな中で、比較的新しいブランドであるこのうつわには、アスティエ、ルギャールを経て、ジャンバティスト・アスティエド・ヴィラット氏が作るジべ アドゥベへと続き、18世紀~19世紀の伝統的造形に想いを馳せながら、そこに新しい近代的なデザインを施した世界中の人に愛される作品となっております。

アンティークが好きな方や旧ルギャールをコレクトする方にもぜひこの機会でご覧頂けましたら幸いでございます。

 


【No.14】2019.12/25-2020.2/30
『我戸幹男商店』展


漆(うるし)の町、石川県山中温泉で洗練された漆器を作られている我戸幹男商店さん。
漆は少しハードルが高いように感じられますが、もっと身近に食卓に並べばいいなぁと思います。
そこでオンアパートメント初の漆器入荷は、個人作家さんではなく、伝統を重んじながら新しいデザインを積極的に取り入れる職人さんがいるこの我戸幹男商店さんをお迎えさせていただきました。

もちろん大切に使えば永く受け継いでいくことが出来る漆器ですが、気軽にも使って楽しみたい。
陶磁器やガラスとはまた違った楽しみ方をプラスしてはいかがでしょうか。


【No.13】2019.12/11-2020.1/31
馬川祐輔 『特別な時間を共にするうつわ』展

–馬川さんの楽焼き–
大きな窯で少しでもたくさん焼成したいところを、楽焼のためにご自分で制作されたレンガで組まれた小さな窯で、何度も何度もプリミティブに焼成していく。作風をいかに変えても馬川さんの制作はなんれも時間を要するものが多い。簡単には生み出すことのできないところで丁寧にものづくりをされている。もみ殻に埋めて炭化させることで生地の貫入にススが黒く入り、さらに味わいを深める。ときどきしか生まれてこない窯変は、馬川さんしかできない特有のフォルムと融合しておもしろい景色になる。楽焼の定義というものにがっつりと添って制作せず、答えは一つではないと感じる馬川さんの自由な茶碗。いろんな器をコレクトしているというお客様にもぜひ馬川さんの楽茶碗をご覧いただきたいと思う作品です。

 


 【No.12】2019.12/11-2020.1/31
馬川祐輔
『日々のたのしみを共にするうつわ』展

–馬川イズム–
形も色も、その時その時のインスピレーションで決めていくことが多いという馬川さん、個展でよく発表されている独創的なオブジェやうつわシリーズは、一目で馬川作品と知らしめる圧倒的な存在感です。驚くほどひとつひとつのうつわに時間を要し、オブジェ制作と同じくらいの体力でひとつのうつわと対峙するので、少し心の体力を吸い取られるという。だから自然と同じものを作らず、形や色彩が変わっていくという馬川イズム。今回オンアパートメントでご紹介するこのシリーズは、その独創的シリーズとはまた違う、お子様も大人の方もぜひ毎日使ってほしい柔らかい色彩で織りなすうつわシリーズです。こちらの作品は、同じ柄もあるそうですが、色に関しては直感を大切にしているから、柄が同じでも色だけは配色が異なったりします。シリーズ化された作品に見えて、実はほとんどひとつしか存在しないうつわたち。やはりここにも馬川イズムが存在するのです。

–柔らかにたたずむうつわ–
馬川さんの作品は、電動ロクロを使用しておられません。すべて手びねりで作っているから、自然と形に温もりが生まれ、色彩も柔らかいな印象、それでいて形状に迷いがなくて佇まいがとても美しい。柔軟な発想と技巧の数々が重なってひとつの作品になっています。今回ご紹介するシリーズでは、独創的なシリーズを制作する時とはまた違った脳で作っているとのことですが、馬川さんにとってこの柔らかなシリーズを制作することはとても大切なうつわづくりの一つなのです。


【No.11】2019.9/1-
HIROY GLASS STUDIO 『renシリーズ』展


昔ながらの日本家屋の扉や窓に見られる 「連子(れんじ)」と呼ばれる縦格子をモチーフにしてうつわへ映しています。 スリット模様とカラフルな色合いが特徴です。うつわをテーブルに置くとrenの格子模様が陰影となって映し出されます。また、いろんなカラーが揃っており、季節に応じて楽しめるのもrenの楽しいポイントです。一度、完売するとすぐには入荷できませんので、この機会にぜひお楽しみください。


【No.10】2019.7/14-8/30
中園 晋作『余白を楽しむうつわ』展 


–まっすぐなうつわ–
オンアパートメントのオープン前からお声を掛けさせていただいていた中園さん。
とうとう仮想アパート308号室に入居してくださいました。

彼がつくる作品は、丁寧に成形と削りを施されていて、しなやかで触ってみたくなるまっすぐなうつわです。また、独自の施釉方法によって表現される細かい表情は、まっすぐ伸び、釉の景色を七色にする。ずっと眺めていたくなります。
–うつわはキャンパス、余白をたのしむ–
うつわをキャンパスに見立てて制作をされるという中園さん。うつわのどこを見ても美しい釉が施され、その上に盛るお料理をいっそう際立たせる。適度な量を盛り、美しい景色も一緒に楽しんでほしい。


 

【No.9】2019.7/7 -8/11
HIROY GLASS STUDIO 『GRICEシリーズ』展 

ガラス作家 ヒロイグラススタジオさんの熱い夏に涼しいグライスシリーズをピックアップし、ご紹介いたします。
炭にしたお米(未熟米)を発色材の一つとして、ガラス原料と共に高温で溶かし込み発色させた淡い青色のオリジナルガラスです。溶かした直後は泡が多いため、約3日かけて微泡になるよう調整しておれらます。

–グライス誕生秘話–
工房を開いた岡山県の実家の地には、かつて「旧 閑谷(しずたに)学校」の運営を支えるための学校田がありました。その地でヒロイさんのご両親がお米を作り続けておられたのですが、ある年は大変な不作で未熟米が多く、ご両親は落ち込まれたという。何とか元気付けたいという想いに「地元とつながるガラス作品を作りたい」というヒロイさんの願いが重なり、お米をガラスに溶かした淡青のガラスが生まれたというわけです。

※旧 閑谷(しずたに)学校」:1671年~、9区画に等分された農地を8軒の農家が各1区画を耕作し、残り1区画を租税として共同で耕作していました。その租税を納める先が、日本最古の庶民のための学校といわれるこの「旧 閑谷学校」。学校の運営と子供の学びを支えていました。
※引用:「お米が溶け込んだ青いガラス GRICE」ヒロイグラススタジオ リーフレットより


 

【No.8】2019.5.15-
mushimegane books.『貫入とコンポート』展 

むずかしいことは考えず、釉薬と土の調合を変えて貫入のうつわが出来たというmushimegane books.さん。全体に細かく入った貫入によってどの角度からも楽しむことが出来ます。

今回は人気のコンポートを中心に貫入シリーズを大変人気のフラットプレートと共にご紹介です。


【No.7】2019.04.06-
陶芸家 上野 剛児(うえの つよし)
『育てるうつわ、ともに生きるうつわ』展

—力強く美しく—
香川県東かがわ市に「火の谷窯」を築窯され、南蛮手の焼きしめを中心に活動されている上野さん。
うつわの景色は自然と対峙した跡が見られダイナミックさを感じる一方で、作品の仕上げ方がとても細やかで美しい。
薪窯での焼成は、薪をくべ炎と向き合い焼き上げます。
そして窯の中で自然に舞って降りそそぐ薪の灰によって作られる自然釉でその美しさを表現します。

ダイナミックで不均等、ごつごつした味わいも薪窯作品の面白さと言えますが、
上野さんの作品はそこに繊細さがプラスされて力強くてとても美しい。

 

—家族みたいなうつわ—
上野さんのうつわを手に取ると、まずどんな料理を盛ろうかワクワク楽しみになる。
日常に溶け込み、食卓になくてはならないうつわになっていく。
使い手に寄り添い、使っていくほどにうつわの色合いも深まり愛着が湧く。
そこに佇んでいるだけで安心できて、うつわも家族の一員になっていく。それが上野さんのうつわなんです。


【No.6】2018.11.01-
木工作家 日の出製作所 / 蜷川 やすし(にながわ)
『素直に楽しむあそび』展

—日の出さんの代名詞である独楽(こま)—
大阪府東大阪市に工房を構える日の出製作所 蜷川きよしさん。
関西を中心にイベントに多数出展されており、やはり出展時の代名詞は彼の作り出す独楽(こま)である。
独楽の絵付けができるワークショップもとっても人気で、とにかく懐かしいのに新しい。
ひとつひとつ丁寧に削り出して作る独楽はいろんなカタチを用意している。
やれ何かするとすぐゲームゲームという時代において、子供たちが独楽と対峙する姿はやはり愛おしい。
そして何より大人も夢中になる。買って帰ったその独楽がお客様の生活の一部となればいいなと思うのです。

 

—作品は手のひらの宇宙—
日の出さんが生み出す作品は、手のひらの宇宙である。
外語大学を卒業後、あえて小さい作品を作りたくて木工の学校に通ったという。
家具やカトラリーなどにまず憧れそうなのに、彼は子供も大人も心躍るような木工の遊び道具を中心に作っている。
いつか大きな作品をお作りになるかもしれませんが、独楽や積み木、コーヒーメジャー、仕掛けのある玩具など、
今は手のひらに乗るサイズの作品をたくさん生みだしている。ときに職人で、ときにアーティストで、
ときに発明家のような日の出さん。これ作ったらどうなるかな、これ作ると面白いかなと、
日の出さんの手からたくさん作られていく。それはまるで無限の宇宙のように。

 

—「洗練」を禁じながら面白いものをつくりたい—
『洗練された表現(=おしゃれ)はみんな好きだと思うし、もちろん自分自身も洗練されたものは好き。
だけど洗練された表現に関係なくものを作っている人の作品を見るとそれが何よりも格好良く、ものとして愛おしい』という。
だから彼は「洗練」と真逆のほうへ行く。でも自分を出しすぎると格好悪くなり過ぎるから、
丁度いいところの自分で表現してただ面白いものをつくりたいという。
「洗練」や「おしゃれ」とは、はっきりした形のない概念ではあるが、世の中がそういう表現で称賛するニュアンスはなんとなく理解できる。
「洗練」を禁じながらも、ときどき歩み寄ったりして、奥から湧き出てくる日の出さんらしい表現で、作品に触れた人を幸せにしている。

「ない時よりもあるほうがもっと楽しい」で溢れる作品たち。
いつかそばにあることが当たり前になるそんなさりげなくて温かい存在。


【No.5】2018.5.21-
陶芸家 打田 翠(うちだ みどり)
『一瞬との出会い』展


岐阜県瑞浪市に工房を構える翠さん。壺や大鉢など大きな作品も多く制作し、毎年たくさん個展も開催されておられます。今回は、日常使いできるうつわや花器を中心に掲載させていただきました。

翠さんが生み出すうつわは、腰元から口元にかけての厚みが絶妙で、自然な姿に完成しながらもとてもよく考えられている。作品の焼成についても、もみ殻に埋めて焼き、熱いうちに窯から出して炭化・急冷させ一瞬を極める。
彼女の作品は美しい芸術品ともいえます。芸術品というと日常の暮らしからはとても縁遠い世界に思えますが、気に入ったうつわが食卓に一つずつ増えていくこと、そのうつわに美味しい料理が盛られること、美しい花を生けられることなどには満足感があり、気がつかないうちに日々の暮らしに変化が現れることも。
翠さんの作品の曲線美やうつくしい景色には、土・水・火といった自然そのものと向き合った力強さを感じながらも、この日常に違和感なく寄り添うことができる「さりげなさ」も持ち合わせているうつわなんです。

作品の意味など深く考えないで、ぜひいつもの食卓に出したり眺めたりして、彼女が生みだす美を日常の中で、のんびりと感じてほしいと思います。


【No.4】2017.10.27-
teori works(テオリワークス)
『常識にとらわれない裂き織りバック』展


ひとつひとつ丁寧に織り上げられ、細部にいたるクオリティの高さとそのデザイン性により、常識から解放された品格やモダニズムさえ湧き出ています。シーンを選ばずどこへでも連れて行けるひと品です。どこにもない、見たことがない、個性のかたまりのようなバックをあなたのお手元にも。


【No.3】2017.9.22-
革作家 sew(ソウ)
『永く愛する、革小物とパラフィン帆布』展


丁寧に作りこまれたシンプルで優しさ溢れる仕上がりは、手に取るだけでほっこりします。


【No.2】2017.5.31-
ガラス作家 HIROY GLASS STUDIO(ヒロイグラススタジオ)
『–花岡 央 はなおか ひろい–』展


影まで演出するガラスのうつわ


【No.1】2016.11.1-
HIROY GLASS STUDIO × mushimegane books.
(ヒロイグラススタジオ×ムシメガネブックス)
『ひかりとつながる』展


互いに<ひかり>に関係が深く、個性を響かせながらも何か共有する
陶器・ガラスの異素材のお二人が共演してくださいました。
まるで作品から光を放射するように影まで演出するHIROY GLASS STUDIOさんの[ren]シリーズ。そして、光にうつわを透かすとお月さまのように高台が透過するmushimegane books.さんの[お月見碗]シリーズ。光を受けて美しさがどんどん増してゆく景色をご覧ください。