家主日記

309号室 :「陶芸家 馬川祐輔さん」のご紹介

2019.12.09news, お取扱い作家

今回はご紹介するのは、陶芸家の馬川祐輔さん。

オンアパートメント309号室にきてくださった馬川さんの工房を訪ねました。

 

▲兵庫県篠山市の馬川さんの工房、緑豊かで馬川さんの作品がたくさん展示してあるサロンにまず通してくださいました。


 

▲細かく独創的で自由なうつわの数々。すべての作品に馬川イズムが込められています。


 

▲カメラも集めるのが好きな馬川さん、趣味の写真を使ってご自身でDMを制作されることも。


 

▲過去に制作された作品。普段はうつわを作られますが、オブジェも時には制作されます。馬川さんの場合、うつわもオブジェも対峙する熱量は同じように感じます。


 

▲工房の前は山々が広がっています。馬川さんの作品はひとつ作るだけでたくさんパワーを使うという。その度に、この景色を見て心身をリセットさせているのでしょうか。


▲工房の扉には、奥さまのイタズラによってペンキて書かれたこんなおちゃめな絵も。「『ちょっとテスト〜』といっていろんな場所に書くんです。」と馬川さん。たしかに、おうちの壁などにも元気なイラストが大きく描かれていました。


 

▲工房はご自宅に併設されています。手びねりがメインの馬川さん、電動ロクロはずいぶん眠ったままらしい。zzz…


 

▲小分けされたたくさんの釉薬。それらを瞬間的に見分けて作品にのせていく。感覚だけが頼りで、一回やり切ると同じものはもう作らないという。


 

▲今回オンアパートメントでご紹介しているシリーズは、代表的なシリーズよりも柔らかい色彩のこちらのシリーズです。うつわのひとつひとつをオブジェ同様のパワーで作る馬川さんにとっては、この柔らかい色彩のうつわ制作もとても大切。少し頭の中をリラックスさせてより日常使いへと近づけていくのです。


▲そして、オンアパートメントでもご紹介している楽焼は、この工房の野外にある楽焼き用の自作された窯で制作されています。炉内はとても小さくて、一つ一つ焼成していくので時間がかかります。伝統的ルールを意識し過ぎず、やはり馬川イズムで造形されたフォルムに、あとは荒々しく炎と対峙させる。


▲一度見たら忘れられない彩りをもつ馬川さんの代表的な作品は、迷っていた時期もあったという。迷いの果てに色を無くしてみたら、馬川カラーではないその作品を見た先生に「これ、だれでもできるんちゃうん」とはっきり言われたという。その反応は身が引き締まる思いだったが、それよりも先生の隣にいた優しい先輩に「ぼくもそう思う。」ときっぱり言われたことのほうが心にきたそうです。そうして、また馬川カラーに戻って行きました。


▲馬川さんの眼差しはいつも柔らかい。そして今日もこの場所でたくさんの色の組み合わせが生まれ、また遊び心と真剣に向き合う。


【馬川祐輔  profile】

1984 兵庫県伊丹市生まれ
2006 大阪芸術大学 工芸学科 陶芸コース卒業
2008 多治見市陶磁器意匠研究所 技術コース 修了
現在  兵庫県篠山市にて制作