家主日記

305号室:陶芸家「打田 翠」さんのご紹介

2018.04.24お取扱い作家

On apartments.(オンアパートメント)の仮想アパート305号室に入居されました陶芸作家である打田 翠(うちだみどり)さんのご紹介です。

家主は、翠さんの入居をずっとお待ちしておりました。

どうしてもオンアパートメント2人目の陶芸家さんとしてお迎えしたかったので、半年以上どなたも陶芸家さんともお取り引きのお話をしないでおりました。とっても忙しい中で来て下さいましたことを感謝しております。


▲岐阜県瑞浪市に工房を構える翠さん。空が抜けていて気持ちよさそうな場所ですね。

photo by midori uchida
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▲こちらは彼女の工房内。今までの個展のDMが壁に。翠さんは小柄で整ったお顔の美しい女性なんです。素敵な土地で、素敵な人々に囲まれて、作品と日々向き合っておられます。

photo by midori uchida
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▲壺や大鉢など大きな作品も多く制作し、毎年各地でたくさん個展を開催されておられます。小柄な彼女からは想像できないエネルギーで生みだすカタチ。

photo by tatsuo hayashi
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▲代表作の「Landscape」。特別な焼成方法で得られるグラデーションだから自然で美しい。

photo by midori uchida
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▲機能的な作品以外に、オブジェ制作もされています。

photo by midori uchida
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▲翠さんのうつわで代表的な作風として、炭化焼成での作品や楽焼の作品がございます。

今回オンアパートメントでは、翠さんのこの日常使いできるうつわや花器を中心に掲載させていただきました。

翠さんの作品は、どれもとても手触りがよくなめらかに仕上がっています。それは、焼成前に作品を磨いていることはもちろん、うつわの腰元から口元にかけての生地の厚みが絶妙で、自然な姿に完成しながらも、よく考えられた翠さん特有の曲線美。

photo by On apartments.
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▲翠さんが生み出すうつわは、滑らかで美しく情熱的で、「芸術品」ともいえます。芸術品というと日常の暮らしからはとても縁遠い世界に思えますが、気に入ったうつわが食卓に一つずつ増えていくこと、そのうつわに美味しい料理が盛られること、美しい花を生けることなどには必ず満足感があり、日々の暮らしが気がつかないうちに少しずつ変わってきたりします。彼女の作品の曲線美やうつくしい景色には力強さもありますが、日常に違和感なく寄り添うことができる「さりげなさ」も持ち合わせているうつわなんです。

だから作品の意味など深く考えないで、彼女の作品美をぜひいつもの食卓に出して日常の中でのんびりと感じてほしい。

photo by On apartments.
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最近は
ただ美しいな  と思えるもの
ただそれだけで  良いとも思う。
 
そういう存在について
日々作りながら考えていきたい。
          打田 翠


photo by kazuteru adachi

打田翠プロフィール
1983年 兵庫県神戸市生まれ
2005年 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2007年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2018年 現在 岐阜県瑞浪市にて制作