On apartments. 301号室にお住まいいただいたKaonさんが
当店の事務所に来訪してれました。
そこで糸を紡ぐこと、染めることなどについて、たくさんおうかがいしました。
あたたかな風が吹いてる。
と、
Kaonさんの展示に行くとなぜだかいつもそれを感じるのです。
そこで彼女は私に言います。
「きっと、あたたかな風の音は、水を巡り、大地をめぐる粒子の音だと思います。」と。
すべての工程をていねいに、
そして綿にそっと心をかたむけながら作るKaonさん。
研究ノートは、まるで図鑑のようで。
こちらは、Kaonさんが大切に育てたという藍の花。
こちらは、玉ねぎの皮。やさしい色に染まりますね。
こちらは矢車附子(やしゃぶし)。
実際は、染めるのはこちらの葉っぱではなく、
松ぼっくりのような小さな実を煮出して色を出すそうです。
彼女が生み出す糸たちをご紹介します。
右から白綿、茶綿、藍、こぶな草、よもぎ、梅の木。
今回、初めて染めたという藍も仲間入り。
先人や大地から力を借りて、いちから紡ぐ彼女の想いはいつも糸に住まうのです。
about Kaon
”綿を紡ぎ、大地の色をいただき布を織っています。
大地を水を巡る粒子が、日々のひとかけらのひかりとなって、
そしてまた巡っていきますように・・・
すべての粒子と巡りゆく命に感謝のきもちをこめて・・・ ”
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photo by On apartments.