家主日記

311号室:セラミックアーティスト「KODAMA TOKIさん」のご紹介

2020.03.28お取扱い作家

今回は、オンアパートメント311号室にお越しいただきましたセラミックアーティスト:KODAMA TOKIの作品をご紹介いたします。

以前、二人で活動されていたON ZA LINE(オンザライン)を経て、現在は小玉清美さんの一人製陶所「KODAMA TOKI」として、ヨーロッパなど国内外で活動されています。

▲ピアス穴がなくても付けられるイヤリング。磁器に金彩を施し、圧倒的な存在感を放つ。使用している土は愛知県瀬戸市の磁土で、作りたいものに合った土だったそうです。photo by On apartments.



▲お洋服は簡素にして、このアクセサリーひとつだけに頼りたくなる。そんな小玉さんの大ぶりのプラチナ彩バングル。



▲そして小玉さんのうつわシリーズ。すっきりとしたミニマルなデザイン展開。白い生地からのぞく茶色っぽい粒は、釉薬にまぜた雲母などの成分をあえて表に出しているという。金彩やプラチナ彩で縁取られた作品を中心に、今回は装飾のない真っ白なうつわもオンアパートメント限定色(画像中央)としてご用意いただきました。photo by On apartments.



▲こちらは東京に構える小玉さんの工房の様子。泥と水などを調合した泥漿(でいしょう)を自作の石膏型に流し込んでいく。余分な泥を捨てるとき、作品が大きいと石膏型と泥漿の重さが相まって、ときに重労働な廃泥の作業。photo by KODAMA TOKI



▲石膏型から出した作品は、カンナを用いて仕上げられますが、決して作り込み過ぎず、型から出てきた形を大切にしているという。だから良く見ると一つ一つ作品の顔が違うんです。photo by KODAMA TOKI



▲二度焼成した後は、金彩やプラチナ彩のラインでうつわを縁取り、三度目の焼成をして完成です。小玉さんの描くラインはシンプルで潔く、絶妙な線幅でうつわのバランスが生まれいく。そして、焼成時に起きる炎の力でわずかに歪んだ形も作品の一つだという。photo by KODAMA TOKI



▲こうして出来た小玉さんのうつわは、モダンやクラシカルな空間をカッコ良く演出してくれます。photo by On apartments.


▲ただ、カッコ良く決めてくれるだけではなく、おでんだってさりげない。小玉さんのinstagram(@kodama.toki)には、こちらのようなお料理が盛られている画像がいっぱい。見ているだけでもワクワクします。ミニマルデザインというと敷居が高く感じますが、和洋中と何にでも寄り添う万能なうつわ。photo by KODAMA TOKI


 


▲呼び方をいろいろお伺いすると、「陶芸家でもセラミックアーティストでも、どのような呼び方でもいいですよ☆」と気さくに言って下さる、気取らずチャーミングな小玉さん。そんな彼女か作る無駄のないミニマルで美しい景色。表現はシンプルに見えますが、彼女から染み出るセンスが随所に詰まっているこだわりの作品。photo by KODAMA TOKI


【KODAMA TOKI -小玉陶器-  profile】
二人組のON ZA LINE(オンザライン)として活動していた小玉清美さんが営む一人製陶所。
陶磁器製のテーブルウェアやアクセサリーなどを展開。
一つ一つが特別な表情を持つそのプロダクトは、本来量産の技法である石膏型を用いながらも、すべてがそのアトリエで手作りされている。