家主日記

308号室:「うつわ作家 中園晋作さん」のご紹介

2019.07.14お取扱い作家

On apartments.(オンアパートメント)の仮想アパート308号室に入居されました、うつわ作家 中園晋作(なかぞのしんさく)さんのご紹介です。

中園さんが1998年に陶芸を始めた頃から、いつもまっすぐ土と向き合っていたことを家主は知っていました。

そんな中園さんに、当店オープン前からお声を掛けさせていただいて早3年、とうとうオンアパートメントにご入居いただきました。

現在、栃木県益子町で制作されている中園さん。今までの展示風景をいくつか紹介させていただきます。



▲こちらは「草花のうつわ」より、益子で展示されたとき。photo by Shinsaku Nakazono



▲こちらは、笠間の美術館で展示されたとき。photo by Shinsaku Nakazono



▲こちらは、徳島県のカフェでのイベント風景。「ウッドデッキがあったので、天気が良かったから外に並べてみたいなと思ったんです。」と中園さん。太陽の光をたっぷり浴びたうつわは室内とは違ってみえて面白そうですね。
photo by Shinsaku Nakazono



▲こちらは、2019年6月、香港で行われたアメリカ人のシェフMichael Rosenblumさんによるディナーイベントの様子。中園さんのお皿に合わせて次々にコースメニューが出されていく。自分の手から生まれたうつわが、いろんなお料理を盛られて目の前に現れる面白さ。中園さんもここに同席されていました。
photo by Shinsaku Nakazono



▲先ほどの画像のように、パーティや展示会時には華やかな舞台に立たれます。ですがその舞台の裏側については普段見ることがなかなか出来ないし想像しにくいものです。うつわ作家の日常とは!!でっかい土のかたまりを練りロクロにすえて、ただもくもくと向き合って、全身土にまみれる…。このスタイルはずっと変わらないはず。 photo by Shinsaku Nakazono


▲土や火など工芸的な要素を強調せず、「絵を描くキャンパス=うつわ」と考える中園さん。
形も色もその時思ったように作るという。
photo by Shinsaku Nakazono



▲これまでのたくさんの展示会などの活動を通して、だんだん使われることを想像して制作することが増えたそうです。
photo by Shinsaku Nakazono



▲彼が生みだす作品は、お料理を盛るとき、うつわの余白もたっぷり楽しめる絵画のよう。
photo by Shinsaku Nakazono



▲活動も増えて多忙になっても、昔も今も、彼の中にあるものづくりを楽しむ童心は変わらないように思います。
うつわ作家よりも絵本作家に憧れているなんて中園さんらしくて嬉しくなります。
photo by Shinsaku Nakazono



photo by Shinsaku Nakazono 

『ロクロを回して粘土がうつわの形になっていくのが楽しい。

どんな色味で窯から出てくるのかわくわくしながら待っている。
分からない事は面白い。
手から離れたうつわ達が、
知らない場所でどんな表情を見せるだろう。
それを楽しみに、また作ろうと思う。』  中園 晋作

【profile】
1980年 兵庫県神戸市須磨区潮見台出身
2001年 近畿大学文芸学部造形美術専攻 卒
2004年 神戸市立小学校 常勤講師
2007年 バイト生活
2009年 栃木県益子町にて制作開始


※引用:Shinsaku Nakazono News Letter Vol.2